fc2ブログ

2/25今日のバーボン:バーボン仲間との定例会

VFSH0087.jpg オールドクーパー12年 VFSH0092.jpg

今日は夕方までゆっくりと過ごし、夕方から横浜・上大岡の「ショットバー・ブルボン」へ向かう。この日は毎月1回あるバーボン仲間との定例会。マスターが主催し、会費5,000円で一部のバーボンを除き飲み放題になる。まず、飲み放題の前に毎月マスターがピックアップしたバーボンを参加者と味わい、その後に好きなバーボン飲み放題のスタート!

今日の銘柄は。。。
*バッファロー・シャープ 80P ※写真左
⇒新作と思われる銘柄。香りはすっきりとした甘さ。時間を置くとフルーティーになるが、ややアルコール臭が出る。味わいはまろやか気味で、フルーティーな甘さが広がるが、イマイチインパクトに欠ける。味の広がりもあまり無いので、可もなく不可もなくという印象。

*オールドクーパー12年(復刻) 90P ※写真中
⇒90年代初頭に出回っていたシリーズの復刻版。香りはすっきりとしていて、殆ど広がりがない。最初に化粧品っぽさ出るが、すぐ消えてしまう。味わいはすっきりとしていて、程よい甘さと辛さ。少し時間を置くと深みが増すが、それでもいたって浅い。正直、12年熟成とは思えない薄味。ちなみに、以前は12年と15年が出ていて、かなりレアな銘柄。15年は非常に深みがあった。

*オールドジョー10年BIB 
*オールドジョー12年BIB 
⇒90年代初頭の銘柄。まず前者。香りは芳醇な甘さ。ミルク、カラメル、バニラが出る。やや甘酸っぱさも感じる。味わいは芳醇な甘さとまろやかで深い甘さ。そして後者。同じく香りは芳醇な甘さ。チョコレート、カラメル、バニラなどが出る。より濃厚な甘さ。味わいはさらにまろやかさが増し、同じく芳醇で深い甘さ。正直、このボトルはどちらもレベルが高い。味わい深く、私もお気に入りの銘柄だ。

*ワッセンズ94P※写真右
⇒香りはフルーティーな甘さ。熟した果実、パン、バナナ、ボンド、マジックなどが出る。ユニークな香りの変化。味わいはフルーティーな甘さとシャープな辛さ。すっきりめだが、上品な味わい。ドライだが、上品な甘さがあり、かなり良い味。数年ぶりに味わったが、見直した。お気に入りのひとつになった。

こんな感じで定例会を楽しんだが、銘柄を好きに選んだり、マスターにお任せしたりと各自思い思いにバーボンを満喫できるので、毎月楽しみな会だ。まあ、ついつい飲みすぎてしまうのが、玉に瑕ですがね。
スポンサーサイト



| trackback:0 | commnet:0 | ▲ PAGE TOP |

2/18今日のバーボン:知られざるバーボンの名店!その名は「テイクファイブ」

VFSH0079.jpg VFSH0081.jpg VFSH0082.jpg

この日は遂に念願の”あの店”へ。私は数多くのバーボンが豊富にあるバーへ足を運んだが、”ある店”に関して、その存在を知りながらも行けずにいたバーがありました。そのお店は神奈川・伊勢原にある「テイクファイブ」です。なぜ、今まで行かなかったのかと言うと、噂で「このバーのマスターがとてもクセがあり、このマスターに気に入られないと会計が高くなる」など聞いていたからです。今回行くきっかけになったのが、横浜・上大岡「ショットバー・ブルボン」の飲み仲間の存在です。この方がここの「テイク・ファイブ」の常連で、マスターにも気に入られているので、この方と一緒に行けばまず問題ないということから、私を含めバーボン仲間4人で「テイクファイブ」に行くことになりました。のCONGAさん、ヒロさん、スザキさんそして私の4人で初の遠征イベント。実際、お店に行ってみると、私がイメージしていたマスターではなく、気さくないい方でした。ちょっと、大げさに想像しすぎていたようです。こうして、バーボン仲間4人とユニークなマスターとのおしゃべりとバーボンの飲み会がスタートしました。

今日の銘柄は。。。
*ディスティラーズ・プライド10年 90P
⇒いきなりロックで出されてしまった。いつもの調子で「ストレート」と言わなかったので、失敗したが、まあ、たまにはいいかと思った。ロックだったので、ストレートと味わいが変わっているのかもしれないが、ストレートより甘さが抑えられた感じで、ちょっとドライな印象だった。

*G&U 6年 86P ※写真左
⇒かなりレアな銘柄。実物は初めて見ました。味はちょっと癖のある甘さが特徴。薬っぽいさも感じた。味はともかく、バーボンファンとして、この銘柄が飲めたことが良かった。

*メドレー・ブロス 90P
⇒甘さは芳醇で、しっかりしている。以前飲んだときよりずっと印象が良かった。

*オールド・グロームス(革ラベル)125P ※写真中
⇒隣に座っていた仲間と同じ16年飲みたかったのに、「お前はにはこれが、、、」と言われて出されたボトル。「出た~!」と心の中で叫んだ。16年以上の(私の中ではですが)ボトルが出てびっくり。喜んで飲ませていただくことに。うまい!芳醇で深い甘さにパンチの効いた辛さ。私の好きな味だ。

*イーグル・レア15年 101P ※写真右
⇒これまたレアなボトル。まさかここで再びめぐり合えるとは。。。即注文。グロームスまではいかないが、こちらもまろやかで深い甘さが特徴。やはり、おいしい。このボトルも埼玉の「ミルウォーキーズ・クラブ」でちょっとだけ味見させていただいた以来だったので嬉しかった。

それにしても、ここのお店はユニーク。量も適当だし(もちろん良い意味で)、しまいにはショットグラス渡されて、「自分でついでくれ」と言われる。こんな貴重なお酒をグラスになみなみと注げるのは貴重な体験でした。散々食べて、飲んで(しかも、かなり良いボトル)、「4人で¥18,000でどうだ!」と言われたときは、びっくり!どうやら、私を含めた他の2人も気に入られた様で、無事にマスターの面接を突破したのでした。
| trackback:0 | commnet:3 | ▲ PAGE TOP |

2/17今日のバーボン:期待のオールドクロウ白BIB

VFSH0077.jpg

今日突然同僚に飲みに誘われた。お互いちょっと大変な企画を進めていて、特に彼は委員長なので疲れたのだろう。ということで、なんとなく会社近くの「ジョージアムーン」へと向かう。本当は今日はこの酒を飲む予定ではなったのだが、同僚の勢いにつられてしまい、私も同じものを注文した。

今日の銘柄は。。。
*オールド・クロウBIB(白ラベル) 
⇒ついに奥に眠っていたボトルが開封された。しかも、クロウの白BIB。私も期待を膨らましていたのだが、裏ラベルみると日本語で輸入元の名が、、、しかも750ML。つまり、80年代後半に日本に入っていたものだった。私はてっきり70年代のものと思っていたので、ちょっとがっかりした。とは言え、味はやはり中々のもの。甘さも深いし、シャープさもある。ただ、以前飲んだ70年代のボトルが激うまだったため、感動まではいかなかった。

今日は1杯と決めていたので、スマートに退散。まあ、お互い財布の中も¥3,000しかなかったので、選択の余地はなかったが。。。 
| trackback:0 | commnet:2 | ▲ PAGE TOP |

2/15今日のバーボン:試飲会再び、、、

PICT0465.jpg PICT0466.jpg PICT0467.jpg


今日は表参道で開催された「第12回 (株)武蔵屋 展示試飲販売会」に行ってきました。日曜日にウィスキーライブに行ってきたばかりでしたが、やはり試飲会は外せません。”琥珀色の液体はしばらく見たくない”と言いながらも、結局中2日で対面となった。この試飲会、通常業者向けみたいだが、一般の人でも受付さえ済ませれば参加可能という、とってもありがたい企画。飲む気満々で試飲会場へ突入した。

会場は既に人でごった返していた。まずは、ブースを見回ることに。シングルモルト中心だが、ラム、シェリー、ポートワインなども充実している。ひと回りした後、早速試飲スタート。まずは、サントリーのブースへ。ここでの狙いは「白州18年」と「山崎秘蔵モルト」、これがまたどちらもおいしい。とても上品で、フルーティーな甘さが良かった。次はニッカのブースへ。ニッカは素晴らしく、充実していて余市シリーズ、宮城峡しシリーズ、竹鶴シリーズなど全て揃っていた。余市は日曜日に味わったので、今日は、宮城峡しシリーズ、竹鶴シリーズを試飲。やはりニッカのウィスキーはかなりいい。特に驚いたのは宮城峡しシリーズ!12年と15年味わったが、これがまたおいしい。まろやかで、フルーティー。ふくよかで、華やかな味わい。これは予想以上のおいしさだった。個人的には余市より好きかも。さらにお次はメルシャンのブースへ。ここで狙うは軽井沢ヴィンテージシリーズ。貧乏根性丸出しで、一番高い 1988を試飲。正直思ったほどの味わいではなかったが、甘口のシェリーやポートワインのようでした。そして次は私のお気に入りでもあるキリンのブースへ。味わうのはやはり「富士山麓シングルモルト18年」。やはりおいしい!個人的には「山崎18年」より好きだと思うので、キリンのブースの方に正直にそのことを言ったら、えらく喜んでいた。これは勝手な私の憶測だが、たぶん、キリン自体がウィスキーはまだニッカやサントリーのレベルまでいっていないと思っているのだろう、だからサントリーの、しかも「山崎18年」とと比べて「おいしい」と思う人がいるのが嬉しいのでしょう。その後は、ラムやらポートやらシェリーやら、年数があっておいしそうなものを適当に試飲してみたが、シェリーとポートはかなりいいものがあった。

さて、本題のバーボンだが、もちろん味わった。しかも、あのKentucky Bourbon Distillers社Drew Kulsveen氏がブースを出していた(なんとなく予想はしていたが)ので、立ち寄って試飲。「やあ!君、また来たか
」という感じで再開し、早速、いただくことに。なんと、ここでの新作が並んであった。

今日の銘柄は。。。
*ジェファーソンズ・リザーブ8年 88P ※写真左
⇒この銘柄もここが手がけている。元々15年物が日本に出回っていたが、これは8年。香りは程よい甘さ。土、グレーン臭、にんじん、化粧品、かすかにバニラ香が出る。不思議な香りだが、穀物っぽさが強く出る。味わいはすっきりめで、程よい甘さ。ただ、穀物っぽさが強めに出る。このグレーンの味がイマイチで残念。

*ジェファーソンズ・リザーブ12年 90.2P ※写真中
⇒同じく12年物。香りは深い甘さ。カラメル、バニラ、ややマジック臭。意外と甘さが広がる。味わいはまろやかで、フルーティーな甘さ。後から甘さに深みが増し、より濃厚に。これはなかなか良い。15年の味わに近い感じがする。

*ケンタッキー・ヴィンテージ25年1974 94P ※写真右
⇒香りは深い甘さ。やや樽香を伴う。バニラ、ブランデーなどが出る。時間を置くとよりバニラ香が強くなる。味わいはまろやかで、芳醇な甘さ。甘さは長期熟成したブランデーのよう。熟成感もあり、バランスも良くとてもおいしい。この銘柄はウィレット原酒がかなり使われていて、貴重なボトル。

こんな感じで、バーボンを含め、ウィスキー、ラム、シェリー、ポートなど飲みに飲んだ。貴重なお酒をタダで飲めるなんて、幸せな一日だった。また、今度も参加させてもらおう。
| trackback:0 | commnet:0 | ▲ PAGE TOP |

2/12今日のバーボン:ウィスキーの祭典「ウィスキーライブ2006」

PICT0912.jpg PICT0913.jpg PICT0919.jpg

今日はウィスキー好きにとって待ちに待った1日。年の一度ウィスキーの祭典「ウィスキーライブ2006」の開催日なのです。このウィスキーライブは世界のウィスキー関係者が一堂に会し、ウィスキーに関するセミナーや試飲会が行われるのです。早速、朝から会場の東京ビッグサイトへ向かった。

会場へ着くとウィスキーファンでごった返し、凄いに賑わいを見せている。すぐに試飲会場へ行きたい衝動を抑え、まずはセミナーへ。私は3つのセミナーを受けることになっていて、午前に「余市&宮城峡蒸留所」、午後に「白州蒸留所」、そして夕方に「富士御殿場蒸留所」、つまり、ニッカ、サントリー、キリンのオールジャパニーズということになる。今回残念ながらバーボンのセミナーがないので、最近興味がある日本のウィスキーを選んだ。先に感想を言うと、一番良かったのは「富士御殿場蒸留所」。自分でも意外だったが、ここのお酒は予想以上にレベルが高い。発売している「富士山麓シングルモルト18年」はとてもおいしいし、セミナーで特別に出された「樽出しグレーン原酒30年」なども抜群のおいしさだった。この30年に関しては、空席だった隣のお酒をペットボトルに詰めてもらってきたくらいだ。もちろん、ニッカの特別原酒「カフェグレーン25年」もおいしかったし、サントリー白州の新作「白州18年」もかなりおいしかった。日本のウィスキーのレベルの高さに、同じ日本人としてとても嬉しくなった。日本のウィスキーもすっかりファンになり、応援しようと思う。

セミナーの合間はもちろん試飲会場で飲み歩く。最初のセミナーが終わった後、私が定期的に通っている大宮「ファイブ」のSさんに会う。Sさんの案内でとりあえず珍しいシングルモルトを飲み歩く、「ポートエレン」「ブローラ」などなど、私はあまり詳しくはわからないが、かなり貴重なものばかり。ただ、味は決しておいしいとまではいかなかった。さらに、ファイブ常連のKさんも加わり、さらに飲み歩く。ありがたいことにアイリッシュのヴィンテージ「ナッポグーキャッスル1951(有料試飲)」を少しいただいた。これ、飲みたかったので、凄く嬉しかった。個人的には、日本のウィスキーを飲み歩く、「余市20年」、「富士山麓シングルモルト18年」などはかなり良かった。

もちろん、ここでもバーボンは味わった。昨日、会ったばかりのKentucky Bourbon Distillers社のオーナーDrew Kulsveen氏のブースにお邪魔した。昨日の予告とおり、新作バーボンが並んでいた。当然、試飲することに。

今日の銘柄は。。。
*ウィレット 95P ※写真左
⇒まさにそのままの名前。香りは芳醇。焦げたカラメル、バニラ、ほのかに樽香、土などが出る。味わいはまろやかで、濃厚で深い甘さ。後から少し渋味が伴う、香ばしい辛さ。フィニッシュまで味は衰えず濃厚。なかなか良い味。

*ヴィンテージ・バーボン23年 94P ※写真中
⇒なんとも不思議な名前で、ある意味ベタ。香りは芳醇な甘さ、ややオイリーで穀物っぽい。樽香、カラメル、バニラ、鉛筆の芯。味わいはまろやかで濃厚な甘さ。後からよりまろやかになり、木の香りが出る。熟成あり、余韻も長く、とても良い。1982年10月蒸留。

*ヴィンテージ・バーボン・ライ23年 94P ※写真右
⇒こちらはライの23年物。香りはやや芳醇。化粧品、熟したブドウが出る。時間を置くと香りが弱まる。味わいは芳醇な甘さと苦味のある辛さ。深い甘さの中に麦や炭のような味が出る。甘さも深いが、ライ特有のスパイシーな苦味も出る。個人的には、前者の23年の方が好み。

この日は結局、朝から晩までウィスキー漬け。帰るころはさすがにギブアップ。”もう2~3日あの琥珀色の液体は見なくていいや”と思った。まあ、でもウィスキー好きの私にとって、普段お会いできない方々とお話できたり、好きなだけウィスキーを味わえたりと最高の一日でした。また、来年も楽しみだ。
| trackback:0 | commnet:2 | ▲ PAGE TOP |

2/11今日のバーボン:バーボンの名門・ウィレット家の歴史と秘密

PICT0901.jpg PICT0902.jpg PICT0904.jpg PICT0905.jpg


人気ブログランキングに参加中です。ゲストの皆さん、よろしければ投票をお願いします!
 まずは投票のために下記のバナーを
それぞれ1クリックお願いします。
               にほんブログ村 酒ブログ 洋酒へ banner2.gif
            押していただいたら、また戻ってきてくださいね!


今日は鷺沼の「バー・サルズ」にてバーボンテイスティングイベントの日。夕方からのイベントなので、その前に横浜で映画「オリバーツイスト」を見た。昔からご贔屓のロマン・ポランスキー監督作品なので、期待していたが、可も無く、不可も無くという無難な作品で、正直ちょっと拍子抜けした。19世紀のロンドンの描写は見事だったが、内容自体は無垢な少年の単なる美談の域を出ていない感じがしてしまった。

その後、鷺沼の「バー・サルズ」へ。集まりがどうなるか、ちょっと心配でしたが、結構人が集まり盛り上がっているので良かった。今回のゲストは本場ケンタッキーからお越しのKentucky Bourbon Distillers社(旧ウィレット蒸溜所)のオーナー来日イベント。Drew Kulsveen氏。驚いたのがその若さ、24歳で社長を務めている(初代は彼のお父さん)。40~50代の人物をイメージしていたので、最初はマスターの知り合いの外国人と思っていた。

若いとはいえ、さすが社長だけあって、色々詳しい話を聞かせてくれた。とても面白かったことや驚いたことを下記にまとめたいと思いいます。ちょっとマニアックな情報です。

※写真左上:ケンタッキー・バーボン・ディスティラリー社の銘柄の数々
※写真右上:公演を熱心に聞き入る皆さん
※写真左下:公演中のDrew Kulsveen氏(左)とサルズのマスター(右)
※写真右下:私を挟んで記念撮影

●テイスティングバーボン
*ピュアケンタッキーXO 107P
まろやかで、とろりとした深い甘さ。濃厚で、カラメルのよう。
*ノアーズミル15年 114P
芳醇で深い甘さ。ややぴりぴりした辛さはあるが、味わいは深い。
*ヴェリーオールドセントニック20年バレルプルーフ 116.4P
芳醇で深い甘さとしっかりした辛さ。重厚且つ濃厚。

個人的にはどれも好みの味だが、やはりセントニック20年は良かった。

●主な銘柄
・ヴェリーオールドセントニックシリーズ
・ケンタッキーヴィンテージシリーズ
・オールドバーズタウンシリーズ
・ノアーズミル
・ピュアケンタッキーXO
・ローワンズクリーク
など

●歴史
*元は母方がウィレット家。1400年代まずはアイルランドへ移住。元々フランスでブランデー蒸留をしていた。
*1,600年代中頃、アメリカのメイン州へ移住。当初はライウィスキー製造に携わる。
*ウィレット家3代目の時にケンタッキー州へ移動。途中色々あって(割愛)、ランバート・ウィレット(曾お祖父さん)がルイビルのマックスセルカ蒸留所(後のバーンハイム)に蒸留責任者として1935年位まで勤務。
*1935年独立し、ウィレット蒸留所建設。ヘブンヒルと場所も時もほぼ同じ(厳密には1934年)。初の蒸留は1935年3月17日、初の樽入れは40樽。このときから社長はトンプソン・ウィレット(お祖父さん)。
*1950年代、当時の主要銘柄のひとつ「オールドバーズタウン」が大ヒット。
*1970年代に入り、蒸留所に対して、環境配慮に関する厳しい条件が法律で課せられ、設備投資にお金が掛かるようになった。この時代から商売が落ち込み出す。
*1982年にリースでエタノール製造会社に蒸留施設を貸し出したが、バーボンを造る主要施設が売り出されてしまい、倒産。
*1985年に「ケンタッキー・バーボン・ディスティラリー社」へと社名を変更。以後はボトリング専門(いわゆるボトラーズ)として現在に至る。

●ボトリング
*現在は蒸留は行っておらず(1982年が最後)、他社から樽を買い付け、独自に熟成・ボトリングをしています。
*樽は「メーカーズマーク」以外は全て揃っている。つまり、ここ以外からは樽を買えるということになる。もちろん、ウィレット時代の古い樽や同じく今は無き「スティッツウェラー蒸留所」の樽も眠っている。
*スモールバッチ(少量生産)専門、1銘柄、1回のバッチで8~10樽ボトリング。1回で約1,200本、年間で約6,000~8,000本ボトリングしています。
主な銘柄の例:
・ピュアケンタッキーXO:最低11年~最高14年ものの原酒をヴァッティング
・ノアーズミル     :最低15年~最高18年ものの原酒をヴァッティング
*バレルプルーフというのは厳密には「樽だし」ではない。少し加水している。法律では108P以上であればバレルプルーフと呼んで良い。ここでは、熟成で失われた分を補う意味で、少しだけ加水している。

私個人的な感想としては、一番驚いたのが、「樽はメーカーズマーク以外は全て揃っている」という点。てっきり、ヘブンヒル原酒のみ使っていると思っていたが、実際はいろんなところから買い付けていたのだ。しかも、全て混ぜているという。正直、私は少しショックでした。これは、モルトで例えたら、ヴァデッドモルトになってしまう。出来れば、混ぜ合わせはしてもらいたくないが、さすがにそんなのはバーボンファンの勝手な思いだけなんだろうな。。。

まあ、とにかく、良くも悪くも非常に貴重な話を聞けた。ぜひ、こういうイベントは今後も参加したい。

※興味がある方は現地のオリジナルHPもどうぞ!
ケンタッキー・バーボン・ディスティラリー
| trackback:0 | commnet:3 | ▲ PAGE TOP |

私のバーボン人生:第3話~怒涛の東京飲み歩き物語

「ジョージアムーン」でバーボンの魅力にすっかり取り付かれてしまった私は、他のバーボンの豊富なバーへ行ってみることにしました。こうして2002年6月のある日、まず私が訪れたのは新宿の「ボギーズ・バー」でした。横長の狭いスペースにびっしりバーボンが並び、装いはまるで西部劇のイメージ。バックバーに並ぶ約200種ほどのボトルはもちろんバーボン。しかも、バーボン以外はビールしかない。だから、「バー」と言うよりは「酒場(サルーン)」という方がしっくりくる。スタンディングで飲む人、1杯のバーボンを一気に飲み干し帰る人など、ワイルドな飲み手が集まってくる。こんな中で味わうバーボンも、これはこれでいいものだ。場所は新宿だが、全体的に値段はかなりリーズナブルで、気軽に立ち寄って飲めるのがいい。しかも、この当時は結構珍しいものも揃っていたので、その後も何度か通いました。

定員のNさんは気さくなお兄さんという感じで、とてもユニークなキャラ。時にはおちゃらけ、時にはまじめと緩急の使い分けがうまく、訪れるお客を楽しませていました。ご自身も90年代初頭のいわゆるバーボンブーム時代から飲んでいるので、その当時からの銘柄には詳しく、マニアックな銘柄も教えてもらいました。

そして、時同じくして、通ったのが、国分寺の「ブラックハート」です。”都心ではなく、東京のはずれに、バーボンが揃うバーが本当にあるのか?”と半信半疑でしたが、好奇心いっぱいの私を充分満たしてくれました。ここの魅力はなんと言っても「厳選されたボトル」です。単に数では、他のお店に負けるかもしれませんが、置いてあるボトルはかなり良いものばかり。また、値段もごく一部を除き、全て1000円~2000円の範囲で、中には”これ、ほんとそんな値段でいいの?”と思いたくなるボトルもありました。一例を挙げると、「エヴァンウィリアムズ23年1969」2,000円、「パピーヴァンウィンクル23年」2,000円、「オールドケンタッキースペシャルリザーブ15年」1,000円など。その他、「I.W.ハーパーBIB1974」、「オールドテイラーBIB1917」、「オールドクロウBIBホワイト」、「I.W.ハーパー99」など激うま・珍しいバーボンなど色々飲むことが出来ました。

マスターのIさんはお若いのに、とてもバーボンに詳しく、ご自身もオールドバーボンに魅せられているとのこと。2001年には現地へ行き、蒸留所見て廻ったりもしたそうです。銘柄にはかなりこだわりを持っていて、数には興味が無く、スタンダード以外はあくまで自分がおいしいと思い、自身を持って勧められるバーボンだけ厳選して置いていると言っていました。その当時は私もまだバーボン初心者だったので、勧められたものを何度かお任せで飲みましたが、今振り返れば、かなりいいお酒だったと思います。ある意味、昔かたぎの職人を思わせる方でした。

こうして、「ジョージアムーン」「ボギーズバー」「ブラックハート」と都内のバーボンが豊富な店に通う日々がしばらく続き、その合間にも、銀座「JBA BAR SUZUKI」、「洋酒博物館」、「ディノバー」などへも飲みに行ったりしました。そんな日々の中、あることがきかっけで、品数が関東一とも言われている埼玉・川口の”あるバー”へ行くことになるのでした。

「第4話」へ続く。。。

※東京・国分寺「ブラックハート」
ブラックハート

※「ブラックハート」を紹介したコラム
美酒・美味達人伝
| trackback:0 | commnet:0 | ▲ PAGE TOP |

2/4今日のバーボン:ついに開封!謎の「ウィロー・ブルック」

20060206200246.jpg メーカーズゴールド旧 20060206200302.jpg

いつもと変わらぬ土曜日。比較的ゆっくりめに起きて、近所のビストロ「ふなば亭」でランチ。ここへ食べに来るのもすっかり定着化した。その後、新宿へ出かけ、用事を済ましたら、一路、大宮の「ファイブ」へ。気が付けば今年最初の「ファイブ」行きだ。新宿湘南ラインが出来てからは、ぐっと大宮が近くなった。そうでもなければそう簡単に通える距離ではないが、新宿からたった30分で大宮へ行けるのはとてもありがたい。こうして大宮へ到着し、開店と同時に店に入った。今日はマスターも早めにお店に入られたので、早い時間からマスターと定員のSさんとお話を楽しんだ。

今日の銘柄は。。。
*ロック・ヒル・ファーム 100P
*ロック・ヒル・ファーム(旧1980年代) 100P
⇒新旧飲み比べだが、正直どちらもおいしい。私の印象は下記の感じだった。
・香り
新:すっきりとした甘さ、ややアルコール臭。少し置くとフルーティー。バナナ、化粧品っぽさも出る。
旧:フルーティーな甘さ。ややカラメルのような濃厚さも出る。
・味
新:まろやかで、フルーティー。ややアルコールを感じるが、甘さは深め。
旧:やわらかく、フルーティー。後からまろやかになり、フルーティーさが増す。
簡単に言えば、新はやや力強さがあり、旧はやさしい感じ。どちらかと言えば私は旧ボトルの方が好みだ。

*ストーン・キャッスル#9 106P
⇒このストーンキャッスルシリーズは#1~10とNO.53の11種類発売されている。旧オールドテーラー蒸留所の土地と建物を買い取ったオーナーさん(セシル氏)が、独自にボトリングして発売したもの。原酒自体は他社より購入したもので、#1~8はエンシェントエイジ蒸留所(現バッファロートレース蒸留所)、#9~10、NO.53はワイルドターキー蒸留所のものだ。今回の#9はワイルドターキー原酒となる。香りはすっきりした甘さで香りの立ちかたは弱め。ややオイリーで、バターなどが出る。時間を置くとフルーティー。味は芳醇で深い甘さとしっかりした辛さ。後から熟したフルーツのような甘さがじわりと増してくる。さすがターキー原酒だけあって、レベルは高い。

*ストーン・キャッスル・スペシャルリザーブ OLD NO.53 108P ※写真左
⇒前出のシリーズにおける最後のボトル。実はこのオーナーのセシル氏は53歳で志半ばにして亡くなられている。奇しくも亡くなった年齢53と蒸留所番号53が同じということで、それにちなんで出されたもの。香りは程よい甘さだが、奥から濃厚さを感じる。バター、バニラ、ミルクが出る。味は芳醇で深い甘さと力強い辛さ。甘さはチョコレート、カラメルのようで、甘さの広がりが素晴らしい。芳醇で濃厚、完成度が非常に高い。セシルさんの思いが伝わる力作バーボンだ。

*メーカーズ・マーク・ゴールド 101P
*メーカーズ・マーク・ゴールド(初期ボトル) 101P ※写真中
⇒今となっては非常に貴重になったゴールドトップ。しかも初期ボトルがあったのには驚いた!同じく新旧飲み比べを行った。
・香り
新:芳醇な甘さ。時間を置くとさらに濃厚。ブランデー、カラメル。
旧:程よい甘さ。バニラ、バター。甘さは意外と広がらない。
・味
新:まろやかで芳醇な甘さ。甘さは濃厚でややパワフル。僅かにアルコール臭が出る。
旧:芳醇で深い甘さ。とてもやわらかく、じわりと広がっていく。上品なブランデーのよう。
印象としては、新が濃厚で力強く、旧がやさしい甘さ。私は旧ボトルより新(「新」という表現もあまり適切ではないが)の方が好みだ。

*ウィロー・ブルック 80P ※写真右
⇒マスターの隠し玉(?)を開けてくれました。今日の締めでありがたく頂くことに。1970年代(ボトリングは1974年)の銘柄で、非常にレア。住所から察するにチャールズメドレー蒸留所の原酒が使われている。つまり、エズラブルックスと兄弟の関係と思われる。香りはフルーティー。熟したブドウ、枯葉、焦げたトースト、清涼飲料水のような感じも出る。少し時間を置くとより甘さが広がる。味はやわらかめでフルーティーな甘さ。辛さはあまり感じなく、いたってライト。甘さはじわりと増してきて、僅かにゴム臭を感じる。度数は低いのでパワフルさはないが、さすが1970年代のボトルだけに酒質は良いと思う。

ここ「ファイブ」の売りはバーボンだけでなく、フードも充実!今日は運良くマスター手製の「牛丼」をいただけました。そんじょそこいらの牛丼ではありません!国産黒毛和牛の牛丼です。しかも、ここのフードは一律500円!定番のサラダピザと共においしくいただきました。

●おいしいバーボンに、おいしいフード!是非、大宮「ファイブ」へ行ってみてください。

FIVEのサイトへGO
| trackback:0 | commnet:2 | ▲ PAGE TOP |

2/2今日のバーボン:10MLの山崎50年より3本の激うまバーボン

20060203193748.jpg 20060203193757.jpg 20060203193807.jpg

この日は夕方から霞ヶ関の日本旅行業組合(通称JATA)へ。仕事で「鳥インフルエンザセミナー」に出席。仕事柄このような知識も要求されるため、社内を代表して外部のセミナーに出ることもある。20時過ぎにセミナーは終わり、このまま帰るのはもったいないということで、久しぶりに六本木の「アボット・チョイス」へ。マスターのIさんは元ジョージア・ムーンのマスターで、私がバーボンに夢中になるきっかけを作ったA級戦犯(?)でもあります。実は数日前Iさんから、”いいバーボンが入ったから”と連絡を頂いたのです。

今日の銘柄は。。。
*メーカーズ・マーク・キーンランド1997 90P ※写真左
⇒ケンタッキー州のキーンランド競馬場で毎年開催されるレースMaker's Mark Mileを記念して発売されるボトルで、これは5000本限定の1997のボトル。今となっては結構貴重なボトルです。香りは濃厚な甘さでフローラル。少し時間を置くとバターっぽいオイリーさが出る。味はまろやかで深い甘さ。カラメル、水あめの様な感じ。時間を置くとよりマイルドになり、甘さの余韻も長い。その当時のレッドと比べてもこちらの方がさすがのレベルは高い。

*アーリータイムズ・ヘリテージ120周年記念 90.4P ※写真中
⇒アーリータイムズ創業120周年を記念して(ちなみに元祖アーリータイムズ蒸留所自体はとっくの昔に消えています)作られたボトル。私はこれが凄く飲みたかった。香りは芳醇で深い甘さ。長期熟成のブランデーの様。味は芳醇で深い甘さ、ミルクチョコレートのよう。後からフルーティー。後になるほど甘さがじわりと増し、余韻も長く、素晴らしい。

*I.W.ハーパー4年BIB ※写真右
⇒1946年秋蒸留、1950年秋ボトリング(表記上は3年か?)のハーパー。正直私が想像していた以上のおいしさだった。香りはクリーミー。やや鼻にツンとくるアルコール臭。短時間で「クリーミー⇒オイリー⇒フルーティー」と変化し、とても面白い。味は芳醇でフルーティー、後から熟したフルーツのような甘さがじわっと広がってくる。余韻も長く、時間が経っても味が崩れない。4年熟成とは思えない完成度。素晴らしい味わいだった。

最近出た雑誌で見たのだが、ここの近所のお店ではなんと「山崎50年」をショット売りで出しているとのこと。値段は10ML(つまり1ショットの1/3)で3万!希少価値あると言えばそれまでだが、私はそれよりはるかにリーズナブルさで、うまいバーボン味わっているほうがいいな。

| trackback:0 | commnet:0 | ▲ PAGE TOP |
 | ホーム | 

プロフィール

ランドルフ

Author:ランドルフ
当サイトにアクセスありがとうございます。バーボンウィスキーにはまって以来、飲みに飲み続けて早6年。取り続けたテイスティングメモの数が800種類を突破しました。良くも悪くも凝り性のため、世界中に出た全てのバーボンを味わうことを目指しています。同じウィスキーでもバーボンは下火傾向ですが、スコッチやシングルモルトに負けないくらい魅力があります。そんなバーボンの魅力を皆さんにお伝えしたいと思います。

※ハンドル名は私の大好きなバーボン「コロネル・ランドルフ16年」から由来しています。

※バーボンそしてウィスキー好きの方、もしよろしければ何かコメントやトラックバックを是非残してください。

※当サイト内の画像・文章等は著作権法で保護されています。当サイトの文章及び写真、コピーの無断複写 ・転載などを禁じます。複写・転載を希望される方はお問い合わせください。

カテゴリー

最近の記事

月別アーカイブ

最近のコメント

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

アクセスカウンター