バーボンウィスキー大百科
バーボンウィスキーに魅せられ、飲み続けた銘柄は800種類を突破。そのテイスティング記録、思い出の銘柄、コラム、飲み歩き日記など、バーボンはもちろんアメリカンウィスキー全てに関するお話と魅力を語ります。
2/4今日のバーボン:ついに開封!謎の「ウィロー・ブルック」



いつもと変わらぬ土曜日。比較的ゆっくりめに起きて、近所のビストロ「ふなば亭」でランチ。ここへ食べに来るのもすっかり定着化した。その後、新宿へ出かけ、用事を済ましたら、一路、大宮の「ファイブ」へ。気が付けば今年最初の「ファイブ」行きだ。新宿湘南ラインが出来てからは、ぐっと大宮が近くなった。そうでもなければそう簡単に通える距離ではないが、新宿からたった30分で大宮へ行けるのはとてもありがたい。こうして大宮へ到着し、開店と同時に店に入った。今日はマスターも早めにお店に入られたので、早い時間からマスターと定員のSさんとお話を楽しんだ。
今日の銘柄は。。。
*ロック・ヒル・ファーム 100P
*ロック・ヒル・ファーム(旧1980年代) 100P
⇒新旧飲み比べだが、正直どちらもおいしい。私の印象は下記の感じだった。
・香り
新:すっきりとした甘さ、ややアルコール臭。少し置くとフルーティー。バナナ、化粧品っぽさも出る。
旧:フルーティーな甘さ。ややカラメルのような濃厚さも出る。
・味
新:まろやかで、フルーティー。ややアルコールを感じるが、甘さは深め。
旧:やわらかく、フルーティー。後からまろやかになり、フルーティーさが増す。
簡単に言えば、新はやや力強さがあり、旧はやさしい感じ。どちらかと言えば私は旧ボトルの方が好みだ。
*ストーン・キャッスル#9 106P
⇒このストーンキャッスルシリーズは#1~10とNO.53の11種類発売されている。旧オールドテーラー蒸留所の土地と建物を買い取ったオーナーさん(セシル氏)が、独自にボトリングして発売したもの。原酒自体は他社より購入したもので、#1~8はエンシェントエイジ蒸留所(現バッファロートレース蒸留所)、#9~10、NO.53はワイルドターキー蒸留所のものだ。今回の#9はワイルドターキー原酒となる。香りはすっきりした甘さで香りの立ちかたは弱め。ややオイリーで、バターなどが出る。時間を置くとフルーティー。味は芳醇で深い甘さとしっかりした辛さ。後から熟したフルーツのような甘さがじわりと増してくる。さすがターキー原酒だけあって、レベルは高い。
*ストーン・キャッスル・スペシャルリザーブ OLD NO.53 108P ※写真左
⇒前出のシリーズにおける最後のボトル。実はこのオーナーのセシル氏は53歳で志半ばにして亡くなられている。奇しくも亡くなった年齢53と蒸留所番号53が同じということで、それにちなんで出されたもの。香りは程よい甘さだが、奥から濃厚さを感じる。バター、バニラ、ミルクが出る。味は芳醇で深い甘さと力強い辛さ。甘さはチョコレート、カラメルのようで、甘さの広がりが素晴らしい。芳醇で濃厚、完成度が非常に高い。セシルさんの思いが伝わる力作バーボンだ。
*メーカーズ・マーク・ゴールド 101P
*メーカーズ・マーク・ゴールド(初期ボトル) 101P ※写真中
⇒今となっては非常に貴重になったゴールドトップ。しかも初期ボトルがあったのには驚いた!同じく新旧飲み比べを行った。
・香り
新:芳醇な甘さ。時間を置くとさらに濃厚。ブランデー、カラメル。
旧:程よい甘さ。バニラ、バター。甘さは意外と広がらない。
・味
新:まろやかで芳醇な甘さ。甘さは濃厚でややパワフル。僅かにアルコール臭が出る。
旧:芳醇で深い甘さ。とてもやわらかく、じわりと広がっていく。上品なブランデーのよう。
印象としては、新が濃厚で力強く、旧がやさしい甘さ。私は旧ボトルより新(「新」という表現もあまり適切ではないが)の方が好みだ。
*ウィロー・ブルック 80P ※写真右
⇒マスターの隠し玉(?)を開けてくれました。今日の締めでありがたく頂くことに。1970年代(ボトリングは1974年)の銘柄で、非常にレア。住所から察するにチャールズメドレー蒸留所の原酒が使われている。つまり、エズラブルックスと兄弟の関係と思われる。香りはフルーティー。熟したブドウ、枯葉、焦げたトースト、清涼飲料水のような感じも出る。少し時間を置くとより甘さが広がる。味はやわらかめでフルーティーな甘さ。辛さはあまり感じなく、いたってライト。甘さはじわりと増してきて、僅かにゴム臭を感じる。度数は低いのでパワフルさはないが、さすが1970年代のボトルだけに酒質は良いと思う。
ここ「ファイブ」の売りはバーボンだけでなく、フードも充実!今日は運良くマスター手製の「牛丼」をいただけました。そんじょそこいらの牛丼ではありません!国産黒毛和牛の牛丼です。しかも、ここのフードは一律500円!定番のサラダピザと共においしくいただきました。
●おいしいバーボンに、おいしいフード!是非、大宮「ファイブ」へ行ってみてください。
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コメント
確かにメーカーズはいい味ですよね。僕はレッドトップの古いボトルが好きです。やわらかくて、深い甘さが自分の好みに合っています。レインボーは普通のレッドよりおいしかった記憶があります。
2006/02/07(火) 10:54:52 | URL | ランドルフ #-[ 編集]
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俺がよく行くバーにレインボートップがあるらしいのですが、まだあるのかなぁ。もしまだあるのなら無くなるまでに飲もう飲もうと思いながらそこのマスターやバーテンダーさんのお勧めのバーボンを片っ端から飲んでメイカーズマークは忘れている日々です。